日本経済新聞2022年10月13日で スロージョギングが紹介されました!

日本経済新聞の北川和徳様より日本経済新聞のスポーツの力というコラムで「スロージョギングのすすめ」として紹介していただきました。

季節もすっかり秋のなった今、みなさんもスロージョギングでスポーツの秋を楽しみませんか?

「スロージョギングのすすめ」

真夏の暑さが噓のように涼しくなってきた。スポーツに最適の季節である。この春から早朝に走ることを日課にしているが、気持ちよくていつまでも走れそうな気分になる。

走るといっても1キロ9分を少し切るペース。ウオーキングをしている人にもなかなか追いつけない。「スロージョギング」を心がけている。4年前に亡くなった福岡大の田中宏暁名誉教授が提唱したもので、NHKの生活情報番組などさまざまなメディアで健康法として紹介され、中高年を中心に広がっている。

本格的なランナーはもっと速いが、普通のジョギングペースは1キロ6分から7分くらい。以前からそれより少し遅い7分30秒を目安に時々走っていたが、きつく感じてさぼりがちだった。遅くてもいいと割り切ったら、続けられるようになった。

週に4、5回、早朝に自宅から近い隅田川沿いのテラスを5キロ程度。腕時計型端末で距離とペース、心拍数をチェックしながら走る。スタートしてしばらくすると体に血液が活発に流れ始めたのが分かる。

テラスの花壇の草花、川面で泳ぎながら魚を狙っている鳥、時に雲がかかる東京スカイツリーの様子など日に日に変化する風景を楽しめる。これまでは苦行を紛らわせるために音楽を聞いていたが、それも必要なくなった。コースは走りながら考えて毎日変える。脳に刺激を与えて認知症予防にも効果がある気がする。

どのくらいの速さがスロージョギングなのか。日本スロージョギング協会によると、運動習慣や年齢、体力などによって個人差があるという。だから意識するのは笑顔で走れる「ニコニコペース」。普段は運動をまったくしていない中高年は、普通に歩くのと変わらない時速4キロくらいから始めるのがよさそうだ。

それなら歩いてもよさそうなものだが、走るのは小さなジャンプの繰り返しなので、ゆっくりでも筋トレになりエネルギー消費もより大きい。膝や腰の負担を和らげるため、足指の付け根辺りのフォアフットで着地するのも大切。小幅で1分間180歩以上のピッチ走法がコツとなる。

ダイエットや生活習慣病予防だけでなく、続けていると楽だと感じるペースも上がり、フルマラソン出場を目指す初心者ランナーにもお勧めという。

自分は走力アップの効果は感じていないが、体調はいいし、体を動かすのが楽しくなってきた。四季の変化を楽しみながらゆっくり走る時間は、仕事のアイデアを考えるのにも適していると感じる。

(編集委員 北川和徳)